平成25年度「歯と口の健康週間事業」報告

2013.06.26

今年度も、山形市歯科医師会の依頼を受け、YDV劇団の幼稚園・保育園訪問並びに障がい者福祉施設における無料歯科検診及び歯科保健指導を行いましたので、下記の通り報告する。

1.訪問先
(1)幼稚園・保育園

訪問先 日時 人数 DH数 内容
出羽大谷幼稚園(漆山) 6/4(火)
10:00-11:30
94名 4名 人形劇・赤染め・歯科保健指導
諏訪幼稚園(諏訪町) 6/21(金)
10:15-11:45
236名 4名 人形劇・赤染め・歯科保健指導

(2)障がい者福祉施設

訪問先 日時 人数 Dr DH数 内容
みちのく屋台こんにゃく道場(末広町)通所17名 6/6(木)
13:30-15:00
14名 坂田謙 3名 無料歯科検診相談・赤染め・歯科保健指導
※マスコミ取材有り
ハーモニィ(南栄町)通所17名 6/13(木)
13:30-15:00
15名 菊池敦子 3名 無料歯科検診・相談・赤染め・歯科保健指導
ひなぎくアルファー(城南町)通所14名 6/26(木)
13:30-15:00
13名 大沼智之 2名 無料歯科検診・相談・赤染め・歯科保健指導

2.内容など
(1)幼稚園・保育園
出羽大谷幼稚園は過去に平成15、20、22年、諏訪幼稚園は平成11、22年に訪問しており、今回もいち早く申し込みをいただいての訪問でした。例年通り、全園児対象の人形劇とクラス毎指導(年長児には赤染めによる指導、年中児には赤染めなしのブラッシング指導と歯科保健指導)を行いました。

協力歯科衛生士の感想を次に報告します。

  • 以前訪問した時と比べ、格段に子供達のうがいの仕方や歯磨きが上手になっていた。先生たちが以前指導されたことを、常日ごろ子供たちに伝えていたと思われ活動が実っているように実感した。
  • クラス毎指導時、年長児の座り方をグループごとから全員前を見るようにしたことで、ブラッシング指導が伝わりやすく指導しやすかった。乳歯発育模型による指導も効果的だった。
  • 園医の歯科衛生士(保育士の資格もある)さんが見学に来て、年長児の子供たちが1時間も集中できることに驚いていた。
  • ブラッシング中に唾液の出が悪い子が多いと思った。(複数)
  • 担当した年長児のクラス24名中9名に立派な永久歯が萌出していて改めて虫歯予防にフッ素の利用や歯磨き、正しい食生活が重要だと実感した。

(2)障がい者福祉施設
今年度は、障がい福祉サービス指定事業所の中から就労支援B型という雇用契約を結んでいない施設(かつての授産施設)に訪問することになった。ハーモニィは平成19年に続き2回目の訪問、他の2ヶ所は初めての訪問でした。事前の打ち合わせでは、ほとんどの方が昼食後に毎日ジュースを買いに行ったり、食べることが楽しみで甘いものが大好きという情報があった。協力歯科衛生士の感想を記載して報告とする。

  • コミュ二ケーションはスムーズに取れたが、行動変容に繋がるかは疑問であった。20代~59歳だったので、機能面の指導を充実させることが必要と考えた。
  • 清掃不良の方が多かったが、赤染をすることでプラークをよく確認することができて、上手にブラッシングできる方が多かった。しかし、後半は力が入った大きなストロークの自己流に戻っていた。
  • 障がい者に限らず、どう考えると良いかを見極め、考えて工夫することが大切だと思い、相手に分かる方法で根気よく伝えるよう心がけている。

山形県歯科衛生士会では、会員の益々の資質向上に努めて参りたいと思っております。今後ともご指導ご鞭撻よろしくお願い致します。

山形県歯科衛生士会 理事 渡邊まり子


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