平成30年度市民歯科保健8020運動・歯の長寿賞表彰式

2018.11.11

平成30年11月11日(日)午前10時より、山形市総合福祉センターにおいて、平成30年度市民歯科保健8020運動・歯の長寿賞表彰式を開催した。今年度は男性124名、女性153名の応募があり、100名の受賞者が出席された。

高田専務理事の司会のもと、小関副会長の開会の辞に続き、斎藤会長より『8020運動達成者の皆様、歯の長寿賞の受賞、誠におめでとうございます。8020運動とは、80歳で20本以上の歯を残そうという運動です。これは食事を美味しく食べるためには最低でも20本の歯が必要というデータに基づいたものであります。この歯の長寿賞受賞式は平成2年より始まり、今年で29回目を迎え、平成最後の授賞式となりました。当初の達成率は7%程度でしたが、すでに50%を達成しています。この50%という目標は2022年を想定していましたので繰り上げての目標達成ということになります。皆さん、平均寿命と健康寿命という言葉をご存知ですか。平均寿命は文字通り一生を全うする期間ですが、健康寿命とは誰かにお世話になることなく、身の回りのことを自分で行えるまでの寿命となります。現在日本では平均寿命と健康寿命との間に約10年の開きがあり、その差がなかなか埋まらないのが現実です。また、身体的な衰えのことをフレイルと表現します。フレイルの兆候はお口の中に現れやすいと言われています。お口の健康から健やかに生活していただくことを願っています。』との挨拶があった。続いて佐藤孝弘市長代理、渡部市民生活部部長様より『今回歯の長寿賞を受賞された277名の皆さま、おめでとうございます。当初の予定では平成34年に50%を達成する予定でしたが、平成最後のこの年に至るまでに達成したことはより良い市民生活を送ってほしいと願う私たちにとって何よりもうれしいことと受け止めております。年々、8020に該当する方々が増えております。市民の方々にはむし歯になってから歯医者さんへ行くのではなく、予防という観点からむし歯にならない健康づくりが一般的になってくれればと思います。本日受賞された皆様には、今後ともご自身の歯で健康な生活な歯で健やかに過ごされますようご祈念いたします。』と祝辞を述べられた。続いて岡崎山形農業協同組合代表理事専務より『年々、多くの方に8020運動の受賞者が増えていることを一市民として大変喜んでいます。その皆様に、山形のブランド米であるつや姫をお送りできることもとても嬉しく思っています。どうか美味しい山形のお米、つや姫をご賞味ください』と祝辞をいただいた。続いて、斎藤淳一山形市議会議員より『5年前に、私の母もこの歯の長寿賞をいただき、現在も88の米寿を迎えています。この8020運動の受賞が母の励みとなったに違いありません。市民の方々におかれましては8020運動を通して、歯の大切さ、そして歯の健康がすべての健康につながるものと理解していただきたいと思っております。この運動はそれを推進する原動力になっていると確信しております。』と祝辞をいただいた。

早川理事より審査報告として『男性、124名。女性、153名の応募の中から今年度の最優秀賞には、男性は石澤伊郎さん、女性は斎藤政さんが、特別賞には91歳の工藤ちよさんが選ばれました。』と報告があった。

引き続き表彰に移り、最優秀受賞者には斎藤会長より、特別賞受賞者には佐藤孝弘市長代理、渡部市民生活部部長様より表彰状が贈られ、岡崎山形農業共同組合代表理事専務より記念品の『つや姫』が贈られた。優秀賞受賞者には斎藤会長から一人一人表彰状が贈られた。受賞者を代表して、最優秀賞の石澤伊郎さんより『歯の治療に関しては生涯に一回だけ、それも一部分がしみたという理由でした。私の丈夫な歯は両親からの贈り物、歯医者さんには申し訳ないがあまり顔見知りにならないで、これからも生活していきたい』と幼少期からの歯の思い出をユーモアを交えてお話しいただいた。

坂田理事の誘導のもと、口腔機能の維持増進を目的とした健康体操を出席者全員で行った。アトラクションとして、山形大学地域教育文化学部音楽芸術コースの皆様に『ふるさと』など4曲の合唱を披露していただいた。

最後に小関副会長の閉会挨拶の後、出席者全員で記念写真を撮影し、無事解散となった。今年も8020運動・歯の長寿賞に多数ご応募いただきありがとうございました。(佐々木琢哉 記)


お気軽にお問い合わせ下さい!