平成16年度「歯と口の健康週間事業」報告

2004.06.17

歯科医師会では関係諸団体機関の協力の上で毎年6月4日から6月10日までの一週間を「歯の衛生週間」と定め、歯の衛生、歯科疾患の予防に関する正しい知識を広く市民の皆さんに知ってもらうための活動を行っています。
山形市歯科医師会では山形県衛生士会に委託して、YDV(山形デンタルボランティア劇団)活動として幼稚園保育園訪問と障害者福祉施設のブラッシング指導と保育指導を行っています。
歯は一度虫歯や歯周病になると元の状態に戻すのは不可能に近いといえます。したがってこれらの疾患を未然に防ぐ「予防」が大事になります。胎生期のお母さんの健康、乳幼児期における仕上げ磨き、生活リズムの確率、六歳臼歯の保護、食生活、ブラッシングの定着と、各ライフステージに応じた歯の管理が大切です。そしてフッ素を利用した予防です。
「一生自分の歯で食べよう」の8020運動もその結果として達成されるでしょう。生涯充実した健康な生活を送りましょう。
今年も山形市歯科医師会の歯の衛生週間事業として「障害者福祉施設」訪問と、「山形市デンタルボランティア劇団」の幼稚園訪問の依頼を受け、ブラッシング指導と歯科保健指導を行いました。「障害者福祉施設」訪問は今年で4年目、「山形市デンタルボランティア劇団」による保育園幼稚園訪問は通算11年目になります。

今回の事業で印象に残ったことは、幼稚園の打ち合わせの時に話題になった、「最近食べるのに問題がある子供さんがクラスに2、3人いるんです。」ということです。訪問時には園からの希望もあり、3、4歳児の保護者対象に噛む事を含めた講話を行いました。当日は、子供たちの食べる時の様子を見てもらう保護者会も兼ねていました。私たちは、とかく歯ばかり目が行きがちですが、口を含めた心・体の健全な発達を専門的立場でサポートできる歯科衛生士でなければと思います。食育や口・歯と全身の関係や噛む事の重要性を伝えていきたいと実感しました。

山形県歯科衛生士会 渡辺まり子

障害者福祉施設

施設名 日時 健診者 内容
わたしの会社 6/4(金) 17名 歯科健診と5、6名のグループによる指導
虹のネットワーク 6/10(木) 10名 歯科健診と4、5名のグループによる指導
障害者デイサービスセンターしろにし 6/17(木) 35名 歯科健診と6、7名のグループによる指導

YDV劇団(幼稚園)

施設名 日時 健診者 内容
月かげ幼稚園 6/14(月) 167名 初めに全体で人形劇をみてもらう
後半、保護者を対象に講話を行う
2クラス、クラス毎に赤染めによるブラッシング指導
竹田西部幼稚園 6/16(水) 126名 初めに全体で人形劇をみてもらう。
2クラス、クラス毎に指導
年長児のみ赤染めによる指導


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